【オトコ魂】「フェロモン香水」ってどんなもの?
2008年07月16日 20時00分
「あの人はフェロモンが多そうだ」などという言葉をよく耳にするが、フェロモンの正体を正しく知っている人は少ないだろう。
ジャコウジカのフェロモンが入っていると称してムスクという香水が流行ったこともあったが、今では動物のフェロモンはヒトにはほとんど効果が無いことがわかっている。
つまりジャコウジカのフェロモンはジャコウジカにしか効果がないということだ。 一方、ヒトのフェロモンというものは存在せず、それを感知する器官も無いと思われていたが、1987年にデービット・バーライナー博士という人が、退化して不要な器官であると思われていた鼻の先端のくぼみ「鋤鼻(ジョビ)」がフェロモンを感知し、脳の視床下部が反応することで人間の行動に影響を与えることを発見し、それを人工的に作り出したものがヒトに効果を与えるとの実証結果が学術誌「steroid biochemistry and molecular biology(ステロイド生化学と分子生物学)」で科学的に証明され1992年にはアメリカで特許を取得した。
そのアメリカで特許をとった人工フェロモンを日本でも専属契約し、独自のブレンドを施して販売している「フェロモン香水研究所」(?プロスティ)の広報、新井さんにフェロモンの正体とフェロモン香水について聞いてみた。
フェロモンとは「性フェロモン」だけでなく蟻などの「道標フェロモン」、スズメバチの「警報フェロモン」など同種の他個体に直接に影響を与えて特異な行動を引きこす物質のことをいうとのことだが、女子寮などでの実験を通して、ドミトリー効果(女性の生理周期に男性、女性の性フェロモンが関与して起こす現象で、女性ならよく知っている「生理がうつる現象」など)などが明らかにされている。
ヒトフェロモンの実験では直接に性欲に関与する脳領域ではなく、視床下部が活性化することがわかっており、自律神経やホルモンの放出に関与しているこの視床下部の働きが活性化することが何らかのヒトの行動に影響を与えるのでは、とのこと。体温のコントロールなどに関係している視床下部に影響を与えることで気持ちにリラックス感をもたらし、消極的ムードの女性を魅力的に感じさせるなどの働きがあるのではないかという。
フェロモンの研究はまだ未知の領域が多く、これからさらにいろいろなことが解明されれば、医療の分野などでも活用が期待できるのではないだろうか?
まあ、難しい話はさて置いて、ではフェロモン香水とはどんなものか?その効果はどうなのか?
新井さんに聞いてみた。
まずフェロモン香水ということで淫靡な匂いを期待したが、実際には無臭だった。日本人は強い匂いの香水にアレルギーがあるため、ここではオリジナルの基材にフェロモンを配合するだけで匂いはつけていないとのこと。
この7月からアロマの香りをつけたものも販売を始めたとのことだが、基本的な男性用、女性用のフェロモン香水はアルコール分が飛ぶとあとは何も匂いは残らず、自分が使っている香水と匂いがまざってしまうということはない。
新井さんによれば効果はあくまでも使用した人の体感だが、恋愛だけで無く人間関係の円滑なコミュニケーションのツールとしても良い結果が報告されており、やはり世界で唯一特許を取得している人工ヒトフェロモンの実力を感じているとのこと。
あくまでも「自前のフェロモン」で勝負するという人もいるだろうが、恋に人間関係に行き詰っている人は「フェロモン香水」の威力を信じて使ってみるのもいいのでは?(長谷川薫)
■関連リンク
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「フェロモン香水研究所」(株)プロスティ